【報告・(一社)京都造園建設業協会の災害対応】
~平成30年9月 台風21号による倒木への対応~
平成30年9月4日に来襲した台風21号により京都市内にも最大瞬間風速40m/秒に迫る暴風が吹き荒れました。
暴風による夥しい倒木が、道路の通行支障、住宅被害等を引き起こし市民生活に大きな影響を与えました。
【被害状況】9月末現在、市内で確認されている主な被害概況は次のとおりです。
被害項目 | 被害内容 | 被害数値 | 備 考 |
人的被害 | 重軽症者 | 33人 | 消防局資料より |
建物被害 | 住宅 全壊・半壊・一部 | 約2,400棟 | 〃 |
農作物 | 作物 柿、ブドウ、ネギ、キャベツ 他 | 約43ha | 〃 |
文化財 | 建造物、美術工芸品他 | 約170件 | 〃 |
倒木被害 | 道路、河川、公園、社寺他 | 約10,000本 | 消防局資料等から推計 |
【造園協会の役割】倒木の切断・撤去・運搬・処分・現状復旧を進めています。
当協会の会員企業は、国・京都府・京都市等が所管している道路、河川、都市公園の通年管理を受託していることから、街路樹、公園樹、河川樹木等の台風倒木等への災害対応も担っています。
今回の台風21号暴風による大量の倒木については、道路の通行止めの解消や建物への被害の解消等に向けて被災直後から休日返上で緊急対応に当たり、10月上旬には概ね生活支障を解消しています。
今後、未対応となっている河川、文化施設、社寺等における被災樹木の対策を進め、施設の機能や安全性の確保、景観復旧等を図りながら街路樹の剪定など各種施設の通年作業も並行して進めます。
【被災直後の状況】
〈緊急対応した被災樹木〉
〈今後対応する被災樹木〉
〈被災樹木の撤去作業の状況〉